東京都知事選の主な候補者たちが31日の投開票に向け、待機児童や2020年東京五輪・パラリンピックへの取り組みをアピール。他の候補者と違う場所に足を運んで、独自色を打ち出そうとする動きもあります。

 都内の保育所待機児童が8,000人を超えるため、各候補者は子育て支援の充実を唱えます。ジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)は20日に世田谷区の保育施設を訪問し、23日は千代田区で、保育園に入れなかった子供の母親たちと車座になって意見を聞きました。

 元総務相の増田寛也氏(64)は21日、都独自の認証を受けた足立区の保育所を視察し、待機児童解消プログラムを作る方針を強調しました。元防衛相の小池百合子氏(64)は告示前の8日に江戸川区の小規模保育施設、25日に杉並区の障害児保育施設を訪ね、多様な需要への目配りを示しました。

 2020年東京大会を巡っては鳥越氏が22日、新国立競技場の建設予定地を視察し「コンパクトな五輪」を訴えました。増田氏は23日、20年に向け東京湾などで試験運航している水上タクシーに体験乗船しました。小池氏は21日、東京大会を応援するイベントに登場して大会の成功を誓いました。

 一方、それぞれの選挙運動には、主張や特徴を印象づけようとする狙いも見えます。

 介護や医療の充実を訴える鳥越氏は21日、江戸川区の高齢者福祉施設を視察して介護士らと意見交換し、さっそく街頭演説に介護士の待遇改善を盛り込みました。24日にはがんを患った人たちとの意見交換会を開きました。

 「実務家」を打ち出している増田氏は21日、深海探査機を開発する葛飾区のゴム製品製造販売会社を訪ね、中小企業支援策を検討する姿勢を見せました。22日には港区の六本木ヒルズで、防災用品の備蓄倉庫を見学しました。
 環境相時代にクールビズを推進した小池氏は、告示翌日の15日にいち早く八丈島の地熱発電所を訪れ「環境重視」をアピールしました。現地で買い求めた伝統工芸品の絹織物のスカーフを都心に戻っても身につけています。